乳児のロタウイルス感染症の対策と治療
乳児や幼児の下痢の最も一般的な原因はロタウイルスです。5歳になるまでにほとんどの子どもが少なくとも1回はロタウイルスに感染します。ロタウイルスの流行は春から冬にかけて多く見られます。予防にはこまめな手洗いと、乳児が触れるすべての物品を清潔に保つことが重要です。小児科医は、ロタウイルス感染症の予防と症状軽減のため、すべての乳児にロタテック(RotaTeq)ワクチンと他の定期予防接種を受けさせることを推奨しています。
症状
- 発熱、嘔吐、吐き気、腹部のけいれん、頻繁な水様性下痢がみられます。
- 咳や鼻水が出ることもあります。
- 重度の脱水症状として、極度の喉の渇き、イライラ、無気力、目がくぼむ、舌や口・皮膚の乾燥、尿量減少やおむつが乾くなどがあります。
予防
- 米国小児科学会(AAP)は、生後2、4、6か月の予防接種時にロタウイルスワクチンを3回接種することを推奨しています。ロタテックはロタウイルス感染の74%、重症例の98%を予防します。
- 感染は、感染者や汚染された表面に触れた手を口に入れることで起こります。大人や年長の子どもが手洗いを徹底することで、乳児への感染リスクを減らせます。
- 哺乳瓶、乳首、おもちゃなど乳児が使用する物は定期的に洗浄・消毒し、ドアノブ、電話、トイレの取っ手、蛇口など家庭内の共用部分も清潔に保ちましょう。
家庭での対処法
- 小児科医に相談し、脱水を防ぐための経口補水液や特別な飲料で水分補給を行います。
- 母乳やミルクは通常通り、または空腹時に頻繁に少量ずつ与えます。嘔吐がある場合は、量を減らし回数を増やすと効果的です。
医療機関での治療
- ロタウイルスはウイルス性疾患のため抗生物質は使用しません。血液、尿、便の検査で感染の有無を確認します。
- 重度の下痢や脱水が認められる場合は入院し、点滴による静脈内補液が行われます。
注意点
- ロタウイルスは非常に感染力が強く、保育園や小児病院での集団感染が問題となります。症状が完全に消えるまで、保育園や幼稚園への登園は控えましょう。
