乳歯が外れたときに起こり得る合併症と対処法
乳歯は永久歯が生えるためのスペースを確保する大切な役割を持っています。通常は自然に抜け落ちますが、外部からの衝撃で早期に抜けてしまうと、さまざまな合併症が起こることがあります。抜けた乳歯は最終的に抜け落ちるものでも、早期に抜けた場合は速やかに小児歯科医を受診し、適切な処置を受けることが重要です。
歯の誤飲(吸引)
乳歯が外れた際に最も危険なのは、歯が気道に入り込むことです。子どもが歯を飲み込んだり、喉に詰まらせた場合は、すぐに小児科医の診察を受けてください。歯が見つからない場合は特に注意が必要です。
歯列の間隔問題
乳歯は永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを保ちます。乳歯が外れたまま放置すると、隣の歯がそのスペースに移動し、永久歯の萌出が妨げられることがあります。そのため、歯科医は「スペースメンテナー」と呼ばれる装置を装着し、スペースを保持します。
発音への影響
前歯4本が外れると、一時的に発音が不明瞭になることがあります。特に言語発達が未熟な段階での脱落は影響が大きいですが、永久歯が生えてくると自然に改善します。
永久歯への損傷
乳歯が外れた際に、下にある永久歯が損傷するケースがあります。特に切歯部位で起こりやすく、5歳以下の子どもでは約75%、5歳以上では約18%の頻度で報告されています。また、外れた乳歯を無理に元の位置に戻そうとすると、永久歯を傷つける恐れがあります。
歯の破片残存
乳歯が外れたときに、歯の一部が歯茎に残ることがあります。残存した破片は、永久歯が生えてくる際に障害となるため、早めに歯科医のチェックを受け、完全に除去してもらうことが大切です。
以上のような合併症を防ぐためにも、乳歯が外れたらすぐに歯科医に相談し、適切な処置を受けましょう。
