子供におけるヒト成長ホルモン(HGH)の副作用は?

一部の子供は成長ホルモンが不足し、身長が著しく低くなることがあります。そのため、ヒト成長ホルモン(HGH)の注射が行われます。1980年代以前は死体から抽出されたホルモンが使用されましたが、感染症のリスクがありました。現在は安全性が確認された合成HGHが使用されていますが、いくつかの副作用が報告されています。

関節痛

HGH治療中に関節痛を訴える子供がいます。多くは一時的で、治療を続けるうちに改善しますが、まれに手根管症候群(手首の神経が圧迫される)を引き起こし、慢性的な痛みを伴うことがあります。

体組織のむくみ(浮腫)

ホルモンが体内の水分保持を促すため、皮下組織に液体がたまりむくみが生じることがあります。

異常な成長

長期間の使用により、手足が過剰に大きくなることがあります。また、急速な身長伸長は脊椎側弯症(スクローリシス)のリスクを高める可能性があります。

高血圧

HGHは塩分・水分の保持を増やすため、血圧が上昇しやすくなります。頭蓋内圧の上昇が起こると頭痛、視力低下、吐き気・嘔吐といった症状が現れることがあります。定期的な医師のモニタリングが必須です。

多毛症(過剰な体毛)

体毛が異常に増える「多毛症(hirsutism)」が報告されています。

がんリスクの増加

長期追跡調査では、HGH治療を受けた子供で腸や腹部のがん発生率がわずかに上昇することが示されています。過去にがん歴がある場合は治療の禁忌となります。がんの兆候がない限りは治療を継続しますが、医師による慎重な観察が必要です。

血糖値の乱れ

成長ホルモンはストレス時に血糖を上昇させる働きがあります。そのため、HGH投与により1型・2型糖尿病のリスクが高まる可能性があります。低血糖の発症も報告されているため、血糖値の定期的なチェックが推奨されます。

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