小児の中枢性甲状腺機能低下症:原因・症状・診断・治療

中枢性甲状腺機能低下症は、下垂体や視床下部の機能障害により甲状腺ホルモンが不足する状態です。乳児期に発症すると知的障害のリスクが高く、早期の治療が不可欠です。成長期の子どもでもホルモンバランスが崩れると症状が現れます。

原因

放射線治療を受けた後に起こることがあり、がん治療を受けた子どもに見られます。また、Sturge‑Weber症候群と併発することが多く、生後まもなく顔面の葡萄酒色母斑、けいれん、筋力低下、緑内障などが見られます。この症候群を持つ子どもは発達遅滞を伴うこともあります。

症状

症状は軽度で見逃されがちですが、寒さに対する耐性低下、便秘、倦怠感、皮膚の乾燥が代表的です。食欲不振や歯の発育遅延、発達遅滞も報告されています。

長期的影響

成長が遅れ、身長が低くなることがあります。思春期が遅れるケースや、体重増加が見られることもあります。

診断

血中のサイロキシン(T4)とTSH(甲状腺刺激ホルモン)を測定する血液検査で診断します。出生時にスクリーニングが実施され、症状が疑われる場合は再検査が行われます。

治療

甲状腺ホルモン剤を投与してホルモンを補充します。多くの場合、生涯にわたって継続的に服用が必要です。

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