子どもにおけるイブプロフェンの危険な副作用
イブプロフェンは、子どもの発熱や疼痛、炎症に広く使用される非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)です。アスピリンがレイ症候群と関連付けられるため、代替としてよく用いられますが、特定の既往症がある子どもにとっては危険な副作用を引き起こすことがあります。
喘息
軽度から中等度の喘息を持つ子どもは、イブプロフェンに対して喘息発作を起こす可能性があります。リスクは低いものの、他のNSAIDにも感受性がある場合が多く、最も発作を誘発しやすい薬剤ではありません。
肝不全
肝機能が低下すると、薬物や毒素の解毒能力が落ちます。イブプロフェンは肝不全を悪化させ、黄疸、吐き気、嘔吐、足のむくみ(浮腫)などの症状を引き起こすことがあります。
腎不全
腎機能が低下している子どもは、イブプロフェンの使用を避けるべきです。血流が減少し尿量が減るほか、体内の余分な水分が排除されにくくなり、足のむくみや腹水を招く恐れがあります。
消化性潰瘍
イブプロフェンはプロスタグランジン合成を阻害します。プロスタグランジンは胃粘膜の保護と粘液分泌に関与しているため、潰瘍がある子どもでは症状が悪化します。食後に増強する鈍い腹部痛(へその周囲や上部)が典型的です。
スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)
SJSは皮膚や粘膜に水疱や壊死性病変を生じ、重篤な合併症で死に至ることもある稀な疾患です。イブプロフェンはSJSの発症リスクと直接関連しており、早期に使用を中止しなければ重症化します。
まとめ
子どもにイブプロフェンを投与する際は、上記の既往症があるかどうかを必ず確認し、必要に応じて医師と相談してください。
