ADHDの子どもに適した薬の選び方

ADHDの子どもに対しては、さまざまな薬が利用できます。主に刺激薬が用いられ、短時間作用型と長時間作用型があります。刺激薬が効果が不十分な場合は、非刺激薬や抗うつ薬が次の選択肢となります。用量は体重に関係なく、5歳児でも12歳児と同じ用量が処方されることがあります。適切な用量は試行錯誤で決め、行動の変化は必ず処方医と相談してください。

短時間作用型

  • 作用時間が4〜8時間の薬は短時間・中間作用型と呼ばれ、学校の1日を通して効果を保つために1日数回の服用が必要です。代表的な薬はリタリン(Ritalin)やアデロール(Adderall)です。他にもメタデートER、メチリンER、デキストリン(Dexedrine)、デクストロスタット(Dextrostat)があります。副作用は個々に異なるため、医師の監視下で使用し、必要に応じて用量調整を行います。

長時間作用型

  • 12時間持続する長時間作用型の刺激薬は、1日1回の服用で済み、学校でも家庭でも薬の管理が簡単です。代表的な薬はヴィバンセ(Vyvanse)、アデロールXR、コンセータ(Concerta)、デイトラナ(Daytrana)、リタリンLAです。すべて錠剤ですが、飲み込みが困難な子どもには、噛める形状の短時間作用型を使用することがあります。

副作用

  • 刺激薬の主な副作用は食欲減退、頭痛、腹痛、睡眠障害です。食欲が低下した場合は食事の栄養バランスに注意し、腹痛があるときは食後に服用すると楽になることがあります。頭痛は市販の鎮痛剤で対処し、睡眠障害にはメラトニンの摂取が有効です。副作用が強い場合は、用量変更や薬剤の切り替えを検討してください。

その他の治療法

  • 刺激薬が合わない子どもには、非刺激薬のストラテラ(Strattera)が有効です。特に不安を伴う場合に効果が期待できます。その他、ウェルブトリン(Wellbutrin)やクロニジン(Clonidine)も選択肢です。併存症がある場合は、総合的に治療方針を検討します。行動療法や認知療法も併用すると、学校や家庭での行動改善に役立ちます。

注意点

  • 行動の変化は慎重に観察し、効果が不十分な場合は速やかに用量や薬剤を変更してください。特に自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群などの併存症がある子どもでは、薬剤が脳の化学バランスに影響を与えることがあります。急な性格変化が見られたら、すぐに医療専門家に相談しましょう。

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