子どもの胃・腸トラブル
胃腸炎(下痢)
胃腸炎は、通称「胃腸風邪」と呼ばれ、ウイルスや細菌が腸管に感染して起こります。下痢や嘔吐を伴い、重症例では脱水症状になることがあります。
下痢の原因は感染だけでなく、食中毒、過敏性腸症候群、寄生虫、吸収不良などもあります。
3日以上続く下痢や高熱、血便がある場合は医師の診察が必要です。脱水予防のために経口補水液の摂取を推奨します。
便秘
便秘は、1週間に3回以下の排便で、硬い便や排便時の努力が伴う状態です。水分不足や食物繊維の不足が主な原因です。
乳児では、母乳やミルクから牛乳に切り替える、離乳食から固形食への移行が便秘を引き起こすことがあります。治療には水分・食物繊維を多く含む食事が基本です。
胃食道逆流症(GERD)
胃食道逆流症は、胃内容物が食道に逆流する状態です。乳児期のげっぷやげっぷは自然に起こりますが、1歳以上で頻繁に嘔吐・体重減少・過度のげっぷが続く場合は注意が必要です。小児・思春期では胸やけが主症状で、食道炎や呼吸器症状を合併することがあります。
虫垂炎
虫垂炎は盲腸の付属器官である虫垂が炎症を起こす病気です。症状はへそ周辺の痛みが右下腹部へ移動し、吐き気、低熱、腹部の膨満感が見られます。
主に学童期や若年成人に多いですが、年齢を問わず発症します。破裂すると重篤な合併症を引き起こすため、緊急手術が必要です。
その他の胃腸トラブル
乳糖不耐症は乳製品中の乳糖を分解できない状態で、一次性乳糖不耐症は先天的に乳糖分解酵素が不足します。下痢や嘔吐、成長障害が現れます。ウイルス感染後の二次的乳糖不耐症もあります。
炎症性腸疾患(IBD)には潰瘍性大腸炎とクローン病があり、15〜30歳に多いものの、子どもでも発症します。下痢、体重減少、成長不良、腹痛が主な症状で、診断が難しいことがあります。
