子どもの睡眠中発作
睡眠中に発作が起きることは、てんかんなどの一般的な神経疾患と関連している場合もありますが、確実に神経系の異常を示すサインです。発作の頻度や重症度、発作後に現れる既知の神経障害の副作用などが診断の重要な手がかりとなります。
サイン
小児・思春期の心理療法専門家であるケビン・ケネディ博士によると、睡眠中の発作が疑われる子どもに最も多く報告されるサインは、四肢や体の硬直、咳き込みやむせ、場合によっては寝具への失禁です。発作後は方向感覚が失われたりめまいを感じ、頭痛や吐き気を伴うことがあります。また、十分な休息が取れないため、普段より睡眠時間が増えると感じることもあります。
原因
カール・W・バジル医師(てんかん・睡眠部門ディレクター・臨床神経学教授)によれば、子どもの睡眠中発作の多くはてんかんが原因です。てんかんのタイプが多様であるため診断が難しいことがあります。部分てんかんは特に前頭葉で睡眠中発作を引き起こしやすく、覚醒時に全身性強直間代発作(グランドマール)を起こす重度のてんかんでも睡眠中に発作が現れます。思春期に多く見られる若年性ミオクロニーてんかん(JME)も睡眠中発作の原因となります。
その他の原因
てんかんに限らず、神経系に影響を与える他の要因でも睡眠中発作が起こります。高熱、頭部外傷、神経伝達物質の遺伝的・先天的異常が原因になることがあります。また、化学物質や植物毒素による中毒、免疫アレルギー症候群など環境要因も神経障害を引き起こし、発作につながります。
診断
睡眠中発作は行動パターンの変化でも示唆されます。特に注意欠陥症状が見られる場合、睡眠中の未検出発作が原因である可能性があります(ADHDやADDなど)。診断には睡眠中、あるいは睡眠と覚醒の両方で脳波(EEG)を測定し、パターンの違いを比較することが有効です。
治療
バジル医師は、発作の種類に関わらず薬物療法が基本としています。フェノバルビタール、クロナゼパム(Klonopin)、テグレトール(カルバマゼピン)、デパコート(バルプロ酸)などが使用されます。薬剤の有効性は、入院しての夜間睡眠モニタリングやEEG検査で評価されます。
