難燃加工子供服の健康リスクと代替策

難燃加工された子供用衣料は、実験動物で深刻な健康被害が確認された化学物質を含むことが問題視されています。1970年代に米国で初めて規制が始まり、近年も新たな化学物質の使用禁止が進められています。

Tris

1960〜70年代、子供用寝具は臭化・塩素化トリスリン酸エステル(Tris)で処理されていました。1977年、米国消費者製品安全委員会(CPSC)は実験動物でがんを引き起こすことが判明したため使用を禁止しました。その後、化学メーカーはポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)という新たな難燃剤を開発・販売しました。

PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)

PBDEは繊維製品、家具、電子機器、子供用寝具などに使用される難燃剤です。燃焼を抑制し、炎の発生や拡大を遅らせる働きがあります。

米国で2011年に使用されていた唯一のPBDEはDecaBDEです。長年の研究によりEPAは安全性に問題があると判断し、国内の2メーカーと段階的廃止の合意に至りました。DecaBDEは2013年末までに米国内の全製品から撤去される予定です。

健康リスク

2010年のEPA報告によると、動物実験でPBDEが発達・生殖・肝臓・甲状腺の毒性、発達性神経毒性、発がん性と関連していることが示されています。これらの化学物質は体内から排除しにくく、生涯にわたり蓄積します。子供はPBDE処理された布を着用するだけでなく、口に入れたり吸ったりすることでさらに曝露します。

代替策

子供用衣料の難燃剤は主に寝具に使用されています。合成繊維で作られたパジャマは必ず難燃剤が含まれますが、天然繊維のパジャマでも処理されている場合があります。難燃剤を避けるには、フィット感が必要で「難燃加工不要」や「フィット感がある」旨の表示がある天然繊維のパジャマを選びましょう。体に密着したパジャマは余分な布がなく、火がつきにくく、また衣服と皮膚の間に空気層ができにくいため、火災時のリスクを低減します。

安全な子供服選びのためには、難燃剤の有無を確認し、可能な限り天然繊維でフィット感のある製品を選択することが重要です。

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