子どもの胃酸逆流の治療法は?
米国小児・青年胃食道逆流症協会によると、約700万人の子どもが胃酸逆流に悩んでいます。多くは成長とともに自然に治りますが、症状が続く場合は適切な治療が必要です。長期的な食道障害を防ぐために、逆流のコントロールが重要です。
診断
小児の胃食道逆流症(GERD)は診断が難しいことがありますが、以下のような症状が見られます。
- 泣き止まない、イライラ、激しい泣き(疝痛)
- 頻繁なゲップや吐き戻し、食後1時間以上経ってからの嘔吐
- 授乳・食事の拒否、少量しか食べない
- 睡眠障害、頻繁に目覚める
- 「湿ったげっぷ」や「湿ったしゃっくり」の音、口臭
- 年長児は胸の焼けつくような痛み、喉の痛み、持続的な胃の不快感を訴えることがあります。
姿勢
食事中だけでなく、睡眠時にも頭部を高く保つことが重要です。上半身を45度程度傾けることで食道の筋肉がリラックスし、逆流による不快感が軽減されます。
食事
刺激の強い食べ物(辛いもの、脂肪分が多いもの、酸性が強い食品)は避け、胃や食道への刺激を減らしましょう。また、1回の食事量を少なめにし、1日5〜6回に分けて摂取することが推奨されます。
薬物療法
以下の薬が使用されますが、効果が現れるまでに試行錯誤が必要です。
- 酸阻害薬(プロトンポンプ阻害薬)
- 胃腸運動改善薬(プロキネティック剤)
- 制酸剤・抗酸薬
- バリア形成薬(アルギン酸製剤)
手術
症状が重度で薬物療法が効果を示さない場合、手術が検討されます。代表的な手術は、胃底部の一部を用いて下部食道括約筋を強化し、適切に閉じるようにする「胃底折返し術(Nissen fundoplication)」です。
子どもの胃酸逆流は生活習慣の工夫と医療的介入でコントロール可能です。症状が疑われる場合は小児科医に相談し、適切な診断と治療を受けましょう。
