小児多発性硬化症の症状
小児期に多発性硬化症(MS)が診断されるケースは全体の2〜5%とされていますが、実際の罹患率はそれ以上と考えられています。中枢神経系の障害部位により様々な症状が現れます。
視覚障害
突然の視力低下や視野欠損が起こることがあります。二重視、眼球運動時の痛み、眼球の制御不全、色覚異常も報告されています。
運動障害
歩行が不安定になり、バランスを保つのが難しくなることがあります。転倒しやすく、めまいを訴えることもあります。
疲労感
体力の著しい低下と持続的な倦怠感が見られます。調査によれば、診断された小児・思春期患者の約40%が疲労を主訴としています。
筋肉・神経症状
手足のしびれやチクチク感が頻繁に起こり、筋肉の硬直や痙攣が見られます。痙攣は睡眠を妨げることがあり、意図的な動作(例:物を掴む)時に震え(振戦)が顕著になることもあります。
言語障害
発話が単調で断続的になる、子音が過剰に強調される、音量が不規則に変化するといった異常が現れます。
認知障害
注意力や集中力の低下、記憶力の問題が見られ、学業成績に影響を及ぼすことがあります。
これらの症状は個々の患者で異なりますが、早期の診断と適切なリハビリテーションが生活の質を向上させる鍵となります。
