子どもの認知発達段階
感覚運動段階(出生〜2歳)
この段階では、子どもは環境との直接的な身体的相互作用を通じて世界を理解します。自分と他の物体を区別し、ラトルを振って音を出す、ボタンを押して音楽を流すといった因果関係を認識します。約7か月になると対象の永続性(見えていなくても物は存在する)を理解し始めます。
前操作段階(2〜7歳)
言語、記憶、想像力が発達し、単一の特徴で物体を分類できるようになります。しかし思考は非論理的で可逆的でなく、自己中心的です。自己中心的思考とは、子どもが自分が世界の中心であると考え、他者の視点を理解できず、共感が乏しい状態を指します。
具体的操作段階(7〜11歳)
子どもは数量、長さ、液体の体積、質量、重さ、面積、体積といった概念を論理的に考え、会話できるようになります。物体を複数の特徴で分類し、大小順に並べることが可能です。この段階で自己中心的思考は大幅に減少します。
形式的操作段階(11歳以上)
抽象的概念に基づく論理的思考が可能となり、将来や仮説的・イデオロギー的な問題について考えるようになります。自己中心的思考が再び現れることがありますが、論理的な抽象思考が成熟します。高校卒業者の約35%がこの段階に到達し、成人でも形式的操作が不十分な人は多くいます。
