側弯症が子どもに与える心理的影響
概要
側弯症は脊椎が左右に異常に曲がる疾患です。軽度のカーブは誰にでもありますが、側弯症のカーブは極端で、矯正用のブレースが必要となります。ブレース装着は子どもにとって大きな負担となり、心理的なストレスを引き起こすことがあります。
歴史・種類
側弯症は女性に多く見られますが、男性でも発症します(Mayo Clinic)。原因は脳性麻痺、筋ジストロフィー、腫瘍、脊髄性筋萎縮症、神経筋疾患、遺伝的要因、四肢の長さの不均衡など多岐にわたります。原因不明(特発性)と診断されるケースは全体の80%以上です。側弯症は以下の4つに分類されます。
- 乳児側弯症:3歳未満の子どもに発症
- 幼児側弯症:3〜9歳で発症
- 思春期側弯症:10〜18歳で発症
- 成人側弯症:骨格が成熟した後に発症
重要性
American Academy of Orthotics and Prosthetics と Cyndi Walker 博士の報告によれば、側弯症の患者は外見に対する差別を経験しやすく、外見への不満を抱くことが多いです。ただし、時間とともに不満は軽減する傾向があります。
ブレース装着開始時の症状
ブレースを装着すると、息苦しさ、疼痛、皮膚刺激などの不快感が生じます。特にブレースを着用しなければならない若年女子は、社会的に引きこもりやすく、うつや不安、恐怖感が高まります。
心理的・行動的影響
ブレース治療は以下のような問題を引き起こすことがあります。
- 自己像の低下
- 仲間関係のトラブル
- 自尊心の低下
- 反抗的な行動、怒り
- 薬物・アルコールへの依存リスク
- 自殺念慮
ブレースの装着を怠ると治療効果が低下し、結果的に更なる心理的負担を招くことがあります。適応は個々の患者にとって大きな課題です。
性別による違い
American Academy of Orthotics and Prosthetics の調査では、男女で反応に差があることが示されています。
- 男子は仲間関係や身体の成長に対する不安を抱きやすく、アルコール摂取率が高く、10倍以上の自殺念慮が報告されています。
- 女子もアルコール摂取率は高く、外見へのコンプレックスが強い傾向があります。
興味深い事実
自己肯定感が高い男子はブレース装着に非協力的になることがある一方、自己肯定感が高い女子は比較的協力的であると報告されています。
考慮すべき点
Iscoliosis.com の指摘によれば、子どもがブレースに適応できない場合、全日装着と部分装着のメリット・デメリットを慎重に比較検討する必要があります。思春期の子どもは反抗的になる傾向があるため、装着問題がさらに反抗心を助長することがあります。完全な非協力は脊椎矯正に不可欠なため避けられません。ピアサポートグループへの参加も有効です。
