子どもの血便について
軽度の原因
- 裂肛(肛門裂傷)は子どもの血便の最も一般的な原因です。裂肛は肛門の皮膚に浅い裂け目ができ、排便時に鮮やかな赤い血が混ざります。便の表面に血の点や筋が見られ、トイレットペーパーにも血が付くことがあります。
- 胃潰瘍や胃炎も血便を引き起こすことがあります。
- サルモネラやロタウイルスなどの腸感染症も血便の原因となります。
- 乳糖不耐症などの食物アレルギーは、該当食品を除去するまで血便が続くことがあります。
重篤な原因
- 潰瘍性大腸炎は、血便が粘液を伴う水様便になることが特徴です。発熱や体重減少を伴うことが多く、早急な医師の診断と治療が必要です。
- 腸重積は腸の一部が他の部分に入り込み、血流が遮断されることで血便が出ます。放置すると腸組織が壊死し、命に関わる合併症を引き起こします。
- 稀ですが、小児に発生する結腸直腸がんも血便、腹痛、排便パターンの変化を伴います。
検査方法
- 持続的な血便がある場合、内視鏡検査が推奨されます。直腸からカメラを挿入し、結腸や小腸の状態を観察、組織を採取し、出血部位を止血できる場合もあります。
- CT検査、バリウム造影、血管造影(アンジオグラフィー)も診断に有用です。特に急性出血時は血管造影が出血部位の特定と止血に効果的です。
留意点
- 鉄剤やビスマス製剤などの薬剤は、便を黒くまたは血のように見せることがありますが、実際の出血ではありません。薬の使用を中止すれば色は戻ります。
- ビートや赤いゼラチン、赤色着色料が含まれる食品も便を赤く見せることがあります。
注意点
- 腸重積は年間約2,500人の子どもが罹患し、特に3歳未満で多く見られます。血便は暗赤色でゼリー状になることがあり、緊急の小児科受診または救急搬送が必要です。
