小児のポッツ病(結核性脊椎炎)
ポッツ病は結核菌による感染が原因で、主に脊椎やその他の関節に影響を及ぼす重篤な疾患です。子供では肺から血流を経て脊椎へと菌が広がり、椎間板から椎体へと感染が拡大します。最も一般的に脊椎全体に波及し、場合によっては体の他の関節にも波及します。
対象者
経済的・衛生的に不利な環境にある国で、結核の罹患率が高い地域の子供に多く見られます。米国では主に移民や成人に多いですが、バングラデシュ、インド、パキスタン、中国などの国々では子供の罹患率が高いと報告されています。男女別では男性にやや多く発症します。
リスク要因
主なリスクはHIV感染やエイズによる免疫低下です。また、低所得層や過密住宅での生活も結核感染リスクを高め、結果としてポッツ病の発症につながります。
症状
初期は徐々に腰痛が現れ、次第に発熱、夜間の発汗、食欲不振、体重減少が続きます。結核菌が血流で脊椎に到達すると、腰椎の腫れや背部の硬直が見られ、時に腸骨筋膿瘍(ヘルニア様の腫瘤)が鼠径部に形成されます。
治療
治療はまず安静・固定が基本で、結核治療薬の長期投与が行われます。椎体の圧迫が強い場合や膿瘍がある場合は外科手術で圧迫除去や膿の排除が検討されます。
予後
治療期間は数週間から数年に及ぶことがありますが、結核が完治すればポッツ病も改善します。早期診断と適切な化学療法が予後を大きく左右し、遅れるほど回復に時間がかかります。
