子どものてんかん:主な発作タイプと対処法
てんかんは「発作性障害」の総称で、脳の異常な電気活動が原因で起こります。発作は数秒の意識喪失から激しい全身痙攣まで様々です。メイヨークリニックによると、生涯で1%(100人に1人)が一度は発作を経験するとされています。子どもがてんかんと診断されるには、2回以上の発作が必要です。発作自体は致命的ではありませんが、発作中の環境によっては怪我のリスクがあります。
欠神発作(ブランク発作)
欠神発作は、約10秒間、何も考えていないように見える「ぼんやり」した状態が続くのが特徴です。別名「小発作(petit‑mal)」とも呼ばれ、子どもは周囲の刺激に反応せず、まるで空想にふけっているかのように見えます。複合型の場合は、口をかむ、指をこするなどの軽い筋肉活動が伴うことがあります。発作後はすぐに通常の意識に戻ります。欠神発作は主に4歳から14歳の発達正常な子どもに見られ、18歳までに自然に治ることが多いです。
ドロップ発作(無力性発作)
ドロップ発作は、無力性(aton)や無動性(akinetic)発作とも呼ばれ、子どもが歩いていたり遊んでいたりすると突然全身の筋緊張が失われ、床に倒れ込みます。数秒で回復し、すぐに活動を再開します。発作中に泣き出すこともありますが、外見上は「演技」しているように見えることがあります。転倒による怪我の危険性が高いため、ヘルメットを着用させることが推奨されます。
乳児痙攣(インファンティル・スパズム)
乳児痙攣は、生後約3か月頃に発症し、腕を伸ばすように伸展しながら硬直するのが特徴です。赤ちゃんの姿勢により頭が前方または後方に倒れ、背中に仰向けの場合は膝が曲がることがあります。乳児期が過ぎるとこの診断は適用されず、以後は一般的なてんかんとして扱われます。
全身性強直間代発作(Grand Mal)
全身性強直間代発作は、筋肉の強直(硬直)と意識喪失、続いてリズミカルな痙攣が起こる発作です。四肢や顔面の筋肉が顕著に痙攣し、発作開始時に泣き声を上げる子もいます。排尿・排便の失禁が起こることもあります。発作の前兆として「オーラ」が現れることがあり、子どもがイライラしたり不機嫌になることが報告されています。オーラは個人差が大きく、鼻に何かふわっとしたものが付いたように感じるケースもあります。
発作が起きたときの対処法
発作中は安全確保が最優先です。子どもが倒れた場合は、頭部を保護しつつ周囲に衝突しやすい物がないか確認してください。口に何も入れないことが重要です。舌は口底に固定されており、飲み込むことはできません。口に物を入れると窒息の危険があります。必要に応じて救急要請を行い、既知の発作タイプであれば保護者や既定の管理プランに従って対応してください。
