子どもが土を食べるリスク
子どもは土で遊ぶのが大好きです。そのまま土を食べてしまうこともあります。米国環境保護庁(EPA)によると、1〜3歳の子どものおよそ20%が将来的に数杯分の土を口にするとされています。土を食べる欲求が強い子どもは「ピカ」と呼ばれる摂食障害を発症することがあります。土には金属や糞便などの有害物質が含まれることが多く、健康被害を引き起こすリスクがあります。
鉛中毒
鉛は、近くにガソリンスタンドがある場合や、鉛を含む塗料が剥がれた建物の近くで土壌に混入します。鉛は神経系に深刻な障害を与え、長期的には肺がんや腎臓がんのリスクを高めます。少量でも聴覚障害や頭痛、イライラ、睡眠障害などの症状が現れることがあります。
腸のトラブル
土壌には髪の毛や布の繊維などの微小な異物が混在しています。これらを誤って飲み込むと腸内に入り、腹痛や腸閉塞を引き起こすことがあります。医師はX線検査で異物の有無を確認します。
大腸菌(コロニフォルム菌)
土壌は多くの細菌が生息しており、特にコロニフォルム菌は未処理の汚水が混入しているサインです。これらを摂取すると下痢を起こし、場合によってはE. coli O157:H7による腎障害や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがあります。HUSは腎不全に至る危険性があります。
寄生虫感染
動物の糞便が混入した土壌には、犬回虫(Toxocara canis)や回虫(Ascaris lumbricoides)などの寄生虫が存在します。これらはトキソカリウス症や回虫症を引き起こし、関節痛や腸閉塞などの症状をもたらします。
破片・異物
土壌には見落としがちな小さな危険だけでなく、埋もれた陶器の破片やガラス片などの大きな異物も含まれます。誤って噛んだり飲み込んだりすると、歯の損傷や喉や消化管の裂傷を引き起こす恐れがあります。
予防と対策
子どもが土を口にしないよう、遊び場の土を清潔に保ち、手洗いを徹底しましょう。また、土壌汚染の可能性がある場所での遊びは避け、異常が見られたら速やかに医療機関を受診してください。
