小児における細菌性膣症(BV)の概要と対策
定義
細菌性膣症(BV)は、膣内に常在する善玉菌と有害菌のバランスが崩れ、善玉菌が減少し有害菌が増殖することで起こる膣炎です。
症状
かゆみや灼熱感、白や灰色の水様性分泌物が出ることがあります。分泌物は魚臭がすることが特徴です。ただし、成人女性の約半数は無症状です。
原因
正確な原因は不明ですが、思春期以降の女性では新しい性パートナーの増加、性行為、香料入りの洗浄剤やタイトな衣服が関与すると考えられています。小児では、泡風呂や非通気性のおむつ、膣内への異物挿入、外傷、先天性奇形、衛生状態の不良などがリスクとなります。
治療
2009年以降、メトロニダゾールの経口または局所投与が標準治療とされています。治療と併せて、香料入り石鹸や泡風呂の使用を避け、通気性の良いゆったりした衣服を着用し、膣部を清潔かつ乾燥に保つことが重要です。排便後は前方へ拭く指導を行い、性行為を行う若年者はコンドームを使用して外傷や性感染症のリスクを減らすべきです。
注意点
適切に治療しないと、骨盤内炎症性疾患や不妊、早産、性感染症罹患リスクの増大につながります。また、若年女性や小児におけるBVは、性的虐待のサインである可能性もあるため、慎重な評価が必要です。
