子どもの慢性腹痛について
種類
子どもの慢性腹痛は、主に「有機性障害」と「機能性障害」の2つに分類されます。有機性障害は臓器の異常が原因で、機能性障害は検査で原因が特定できないものの、痛みを引き起こす状態です。両者が同時に存在することもあります。
有機性障害
検査で確認できる障害が有機性です。代表例は便秘、寄生虫感染、潰瘍、乳糖不耐症、胸焼け(酸逆流)などです。消化管以外、腹筋や骨に起因する痛みも含まれます。血便、体重減少、嘔吐、下痢、膨満感やガスが伴うことがあります。
機能性障害
検査では原因が特定できませんが、症状から診断されます。代表的な機能性障害は、機能性消化不良(胃もたれ)、腹部ミグレーン(頭痛や光過敏を伴うことがある)、過敏性腸症候群(IBS)です。
機能性腹痛
有機性障害や上記の機能性障害が認められない場合、「機能性腹痛」と診断されます。痛みは1時間未満で、排便・食事・活動と必ずしも関係しません。吐き気、倦怠感、めまいを伴うことがあり、ストレスや不安で悪化しやすいです。
診断
医師は子どもや保護者への問診、既往歴の確認、身体診察を通じて原因を探ります。必要に応じて血液検査や画像診断(X線など)を行い、痛みの日誌をつけてもらうこともあります。
治療
原因に応じた治療が行われます。有機性障害は薬物療法や食事療法(例:乳糖不耐症の場合は乳糖除去)で対応します。機能性障害は食事の改善、リラクゼーション法、保護者への指導、場合によっては行動療法が有効です。
