子どもの胃痛と体重減少の原因と対策
子どもの胃痛はよくある訴えで、ストレスや胃炎などさまざまな原因があります。一方、原因不明の体重減少はより注意が必要ですが、食事量が足りないだけの場合もあります。胃痛と体重減少が同時に見られると、以下のような重篤な疾患が疑われます。
セリアック病(小麦アレルギー)
セリアック病はグルテン(小麦、大麦、ライ麦に含まれるたんぱく質)を消化できない自己免疫性疾患です。グルテンを摂取すると小腸が炎症を起こし、栄養吸収が阻害されます。
- 主な症状:腹痛、体重減少、下痢、膨満感。
- 無症状のケースもありますが、成長障害につながることがあります。
クローン病
クローン病は消化管全体に炎症を起こす慢性疾患で、激しい腹痛と大量の下痢を伴い、結果として体重が減少します。
- 小児の約20%が影響を受け、7歳くらいから発症することがあります。
- 症状が重い場合は入院や手術が必要になることもあります。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起こり、腹痛や体重減少、血便を伴うことがあります。
- 炎症は連続した範囲に限局し、クローン病とは異なるパターンです。
- 発症は主に15〜30歳ですが、子どもでも発症することがあります。
抗生物質関連下痢
抗生物質の使用により腸内細菌バランスが崩れ、下痢や腹痛、体重減少が起こることがあります。軽度の場合は自然に改善しますが、症状が長引くと大腸炎へ進行する可能性があります。
軽度の原因
ウイルス性胃腸炎(いわゆる胃腸風邪)や過敏性腸症候群(IBS)でも胃痛と体重減少が見られることがあります。これらは通常、重篤な合併症を伴わないため、適切なケアで改善します。
- 胃腸炎の場合は、脱水を防ぎつつ症状が自然に治まるのを待ちます。
- IBSの管理は、ストレス軽減、乳糖制限、食物繊維の増加などが有効です。
子どもに上記のような症状が数日以上続く場合は、早めに小児科や消化器専門医を受診し、適切な検査と治療を受けることが重要です。
