死亡時間の推定に使う体温計算式とは?
死亡時間推定の体温計算式
死亡後の経過時間(時間)は、死体の直腸温度と環境温度から以下の式で概算できます。
時間(h) = (37 - R) / [1.5 × (T - R) + 4]
ここで、
- R:死体の直腸温度(℃)
- T:死亡現場の環境温度(℃)
測定手順
- デジタル直腸温度計で死体の直腸温度(R)を測定し、最低5分間測定して数値を記録する。
- デジタル室温計で死亡現場の環境温度(T)を測定し、数値を記録する。
- 式に代入し、以下の手順で計算する。
- 37℃(正常体温)からRを引いて温度差を求める:
37 - R。 - 環境温度Tに対し
-1.5 × (T - R) + 4を計算する。 - ①の結果を②で割り、死亡からの時間(時間単位)を求める。
- 37℃(正常体温)からRを引いて温度差を求める:
具体例
直腸温度が28℃、環境温度が20℃の場合:
時間 = (37 - 28) / [1.5 × (20 - 28) + 4] = 9 / [1.5 × (-8) + 4] = 9 / (-12 + 4) = 9 / (-8) = -1.125 時間
負の結果は、実際の死亡時間が約1時間(1時間7分)前であることを示します。
※この式は簡易的な目安であり、正確な死亡時間の判定には他の法医学的手法と併用してください。
