PICC(末梢挿入中心カテーテル)の安全な除去手順
PICC(末梢挿入中心カテーテル)は、腕の尺骨静脈や頭静脈などの末梢静脈に挿入し、中心静脈系へアクセスする医療機器です。主に在宅での高濃度・刺激性薬剤の点滴、長期抗生物質や化学療法薬の投与、経腸栄養や血液サンプリングに使用されます。除去は医師の指示のもと、訓練を受けた専門職が行う必要があります。
必要なもの
- 非滅菌手袋
- 消毒液
- 滅菌ガーゼ
- 外科用テープ
- 抗生物質軟膏
除去手順
- 患者に座位を取らせ、腕を体と90度に保ちます。非滅菌手袋を装着します。
- カテーテル挿入部のドレッシングと固定具をすべて取り除き、消毒液で部位を清拭し乾燥させます。非利き手で滅菌ガーゼを用意しておきます。
- カテーテルをゆっくり、一定の力で引き抜きます。抵抗を感じたら無理に引っ張らず、直ちに医師に連絡してください。
- カテーテルが完全に抜けたら、ガーゼで挿入部位を覆い、2〜3分間、または出血が止まるまで圧迫します。その後、抗生物質軟膏を塗布し、ガーゼと外科用テープで固定します。
- 抜去したカテーテルの長さを測定し、初回挿入時に記録された長さと比較します。抜去長が短い場合は、カテーテルの一部が体内に残存している可能性があるため、直ちに医師に報告し、緊急処置を受けてください。
除去は必ず医師の指示に従い、異常があれば速やかに報告してください。
