妊娠中に乳白色の分泌が起こる理由とは
ホルモンの変化
妊娠中はプロゲステロンとエストロゲンの分泌が増加し、乳腺が乳汁(初乳)を産生しやすくなります。初乳は薄く透明または黄色がかっており、妊娠後期に乳房から漏れ出すことがあります。出産後数日間続くこともあります。
授乳に向けた乳房の準備
妊娠中に乳腺は拡大し、乳管が発達・成熟します。初乳は最初に分泌される乳汁で、栄養や抗体が豊富に含まれ、新生児を守ります。
乳頭の刺激
乳頭が触れたり摩擦を受けると、初乳の分泌が促されます。授乳時はもちろん、妊娠後期に乳房が敏感になるため、日常のちょっとした刺激でも分泌が起こることがあります。
基礎疾患の可能性
稀に、妊娠中の乳白色分泌は以下のような疾患が原因となることがあります。
- 下垂体腺腫:下垂体の腫瘍によりプロラクチンが過剰に分泌され、乳汁産生が促進されます。
- 甲状腺疾患:甲状腺機能亢進症や低下症がホルモンバランスを乱し、分泌が増えることがあります。
- 乳がん:極めて稀ですが、乳がんが乳汁様の分泌を引き起こすことがあります。ただし、妊娠中の分泌はほとんどが良性です。
分泌が気になる場合は、産科・乳腺専門医に相談し、原因の特定と適切な対応を受けることが大切です。
