幼稚園における横方向の動き(クロスラテラル運動)の重要性
脳の発達
脳梁(corpus callosum)は左右の大脳半球をつなぐ構造で、情報の往来を担います。横方向(クロスラテラル)運動は両側の脳が協調して働くことを必要とし、脳梁の成長を刺激します。これにより、文字を書く・読むといった視覚情報が身体の中心線(ミッドライン)を横切るスキルの土台が築かれます。
横方向(クロスラテラル)運動とは
体の左右半分を分けるミッドラインを越えて、左側の部位が右側の空間へ、またはその逆に動くことを指します。例として、左腕を右肩へ伸ばす動作や、両手・両足を逆方向に同時に動かすことが挙げられます。ハイハイは幼児期に自然に現れる代表的な横方向運動です。
教室でできる活動例
- リズムゲーム「パタケーキ」や手拍子の際に、手を交差させながらリズムを取る。
- 歌「Itsy Bitsy Spider」など、手を反対方向に同時に動かす動作を取り入れる。
- バランスビームや床に貼ったテープ上を歩かせ、体幹と横方向の協調を養う。
- トンネルをくぐるハードルコースでハイハイを組み込む。
家庭でできる活動例
- 散歩時に自然に起こる腕・脚の交互運動を意識させる。
- 木に登ったり、遊具で体を伸ばす活動を取り入れる。
- かけっこや鬼ごっこで走る動きを楽しむ。
- 両手で同時に指絵の具を使って絵を描く。
- 砂場で物を埋め、子どもに探させることで体をひねる動作を促す。
