小児の眼疾患
小児の眼疾患とは
小児の眼疾患は、乳幼児から思春期までの子どもに発症する目の病気全般を指します。症状は軽度のものから命に関わる重症まで幅広く、治療法も眼鏡処方から手術まで様々です。
眼の仕組み
目は光を取り込み、網膜で電気信号に変換し、視神経を通じて脳へ情報を送ります。光は瞳孔を通り、網膜に届くことで画像が形成されます。目は生命維持に必須の器官ではありませんが、運転・読書・学習など日常生活のあらゆる場面で不可欠です。
主な小児眼疾患
- 斜視・弱視(ラジーアイ)
- ものもらい(麦粒腫)や嚢胞
- 屈折異常(近視、遠視、乱視)
- 乾性角結膜炎(乾性眼症) – 結膜・角膜の異常乾燥が潰瘍を引き起こすことがあります
- 涙道閉塞(鼻涙管炎) – 生後6か月までに起こりやすい
乳幼児は外界との接触が限られるため、遺伝的要因や細菌感染が原因となることが多いです。
症状の見分け方
- まぶたの腫れや垂れ下がり
- 過剰な涙、充血、分泌物
- 瞳孔が白く見える、形や大きさが左右で異なる
- 視線が合わない、物が見えにくいと訴えることは少ないが、頭を傾げるなどの行動で示すことがあります
治療法
症状や疾患の種類に応じて治療が異なります。
- 屈折異常:眼鏡やコンタクトレンズで矯正
- 白内障や重度の屈折異常:手術が必要な場合があります
- 感染症(ものもらい、鼻涙管炎など):処方抗生物質で治療
- 弱視・斜視:視覚訓練や手術、矯正レンズの併用が行われます
予防とケア
- 目を清潔に保ち、異物が入らないようにする
- 子どもの手をこまめに洗い、指先の汚れが目に入らないよう注意
- 爪は短く切り、目を掻く危険を減らす
- 鋭利な物は子どもの手の届かない場所に保管
- 定期的な眼科検診で遺伝性疾患や早期の異常を発見し、適切に対処する
