子どもの肺疾患と対策

米国肺協会によると、肺疾患は米国人の6人に1人が死亡する原因であり、1歳未満の子どもの死亡原因のトップです。子どもは感染、受動喫煙、環境汚染、呼吸器系が未熟であることなどから肺疾患にかかりやすくなります。ほとんどの疾患は治療や管理が可能で、清潔な空気を確保すれば症状を軽減できます。

喘息

喘息は子どもに最も多い肺疾患です。気道が常に炎症を起こしており、刺激(たばこの煙、汚染、ストレス、運動、急激な温度変化)で「喘息発作」を起こします。主な症状は喘鳴、咳、呼吸困難です。治療には気管支拡張薬で平滑筋を弛緩させ、抗炎症エアロゾルやステロイドで炎症を抑える薬が用いられます。

嚢胞性線維症(Cystic Fibrosis)

嚢胞性線維症は肺を中心に他臓器にも影響を与える遺伝性疾患で、約90%の患者で肺が障害されます。粘稠な粘液が肺にたまり、喘鳴、再発性肺炎、持続的な咳が見られます。体重増加が困難になることもあります。両親が遺伝子を保有している場合、子どもが発症する確率は1/4です。診断は汗テストで行われ、米国では出生後24時間以内にスクリーニングが実施されます。治療は感染予防と、粘液を薄く保つエアロゾル薬、気管支拡張薬の併用が中心です。

肺炎

肺炎は主に感染によって肺が炎症を起こす状態です。発熱、咳、全身倦怠感が典型的で、乳幼児は食欲不振や泣き止まないことがあります。呼吸困難や唇のチアノーゼ(青紫色)も見られることがあります。咳は「ぎゅっと詰まった」音がし、痰が出にくいことがあります。診断は胸部X線、血液検査、症状評価で行い、確定しなくても疑いがあれば抗生物質、安静、酸素療法で治療します。

気管支炎

気管支炎(胸風邪)は上気道感染が肺まで広がり、気道が炎症を起こす病態です。咳が主症状で、軽症の場合は自然に回復しますが、数週間続くことがあります。重症例では吸入薬で炎症を抑え、呼吸を楽にします。

結核(Tuberculosis)

子どもの結核は血流へ拡散しやすく、免疫が未熟なため成人より重症化しやすいです。子ども同士で感染することは稀で、ほとんどは結核患者と同居または密接に接触した大人から感染します。治療はイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミドなどの抗結核薬が標準で、通常は高い効果が得られます。

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