思春期における身体的・ホルモン的変化

思春期のメカニズム

思春期は脳の視床下部と下垂体が活性化することで始まります。女子では視床下部が下垂体にエストロゲンの分泌増加を指示し、男子ではテストステロンの分泌が増加します。一般的に10歳から16歳の間に起こります。

身長と体重の増加

思春期の初期に最も顕著なのは急激な成長スパートです。男女ともに短期間で数インチ(数センチ)伸び、成人身長の約20%がこの時期に達します。女子は男子より約2年早く成長スパートを迎えます。また、体重も増加し、脂肪と筋肉の分布が変化します。女子は上半身・下半身に脂肪が増えて曲線的な体型になり、男子は筋肉量が大幅に増加します。

体毛の発生

女子は9〜15歳頃に脇毛や陰毛が生え始めます。最初は細くまばらですが、思春期が進むにつれて太くカールし、陰毛は三角形の形になります。

男子は13〜15歳頃に脇毛、顔毛、陰毛が出始めます。陰毛は太もも方向へ広がり、後期になると肛門周囲にも毛が生えます。16歳頃までに成人男性の顔毛の大半が揃います。

乳房の発達

女子は9〜15歳で乳房が発達し、最初は小さな「芽」状になります。この段階でトレーニングブラを着用し始めることがあります。乳房への感受性が高まり、うつ伏せで寝るのが不快になることもあります。

月経周期

女子は10〜15歳で初潮を迎えます。月経は子宮から膣へ血液が排出される月1回のサイクルで、女性の生殖能力を示します。初潮前には透明な膣分泌物が見られ、これは自然な自浄作用です。月経前後には気分の変動、腹痛、背中の痛み、食欲増進などの症状が現れることがあります。

声変化

男子は思春期に声帯が伸び、声が徐々に低くなります。初期段階では声が高くなったり「割れる」ことがあります。

陰茎の発達と夜間射精

男子は12〜15歳で精巣と陰嚢が大きくなり、陰茎も長さと太さが増します。この時期に夜間射精(いわゆる「夢精」)が起こることがあります。性的な夢により勃起し、睡眠中に射精が起こりますが、これはホルモンの変化に体が順応する正常な現象です。

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