SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)の副作用

SERMとは何か、エストロゲンとの違い

ヒトのエストロゲンは全ての細胞や組織に同様に作用しますが、SERMは組織ごとに異なる作用を示します。例えば、あるSERMは乳腺細胞の増殖を抑制し、子宮組織の増殖を促進します。この組織選択的な作用が、特定の疾患治療に有用とされています。

SERMの主な効果

多くのSERMは乳がんリスクを低減し、コレステロールや中性脂肪の改善効果があります。また、閉経後の女性の骨粗鬆症治療にも利用されます。

SERMの副作用

すべての薬と同様に副作用もあります。主なものはほてり、頭痛、深部静脈血栓症(DVT)のリスク増加です。タモキシフェンなど一部のSERMは子宮内膜がん・子宮がん、白内障、肺血栓塞栓症(PE)のリスクを高めます。

議論と現状

ホルモン補充療法(HRT)で使用されるSERMが乳がん・子宮がんや血栓のリスクを上げることが判明し、処方が控えられるようになりました。タモキシフェンは高リスク女性の乳がんリスクを49%減少させますが、副作用への懸念から利用者は20%未満です。

今後の課題

副作用を最小化しつつ、コレステロール・心血管・骨の健康に有益な「理想的な」SERMの開発が求められています。研究者はがんリスクを伴わない新たな分子設計に取り組んでいます。

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