44歳での閉経(更年期)

更年期とは

更年期は、卵巣のエストロゲン分泌が減少し、排卵や月経が止まる時期です。通常は45〜55歳で起こりますが、44歳で経験することもあり、早期閉経(早発更年期)と呼ばれます。更年期へ移行する期間を「周経期(ペリメノポーズ)」といい、2〜8年続くことがあります。

症状とサイン

症状は人それぞれで、ほとんど不快感がない人もいれば、強い不快感を感じる人もいます。代表的な症状は、ホットフラッシュ、夜間の発汗、心拍の増加、皮膚の紅潮、睡眠障害です。その他、性欲低下、膣の乾燥、尿漏れ、物忘れ、気分の変動、イライラ、うつや不安などがあります。周経期では、エストロゲン低下に伴い月経が不規則になることもあります。

診断と検査

血液や尿の検査でエストラジオール、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)などのホルモン値を測定し、更年期かどうかを判断します。加えて、骨盤検査で膣の乾燥や粘膜の薄さなど、エストロゲン低下による変化を確認します。

治療オプション

周経期で月経が続く場合は、経口避妊薬で月経周期を整え、エストロゲン低下に伴う症状を軽減することがあります。月経が止まった後は、ホルモン補充療法(HRT)を検討します。子宮が残っている場合は、エストロゲンとプロゲステロンを組み合わせた「併用HRT」が用いられますが、乳がんや心血管系のリスクが上がるため、エストロゲン軟膏の使用や定期的な子宮頸がん検診・乳がん検診でリスク管理が必要です。

特別な配慮

更年期に気分の変動やうつ症状が出た場合、パキシル(パロキセチン)やエフェクサー(ベンラフェキシン)などの抗うつ薬で対処できます。また、閉経後に少量の出血(スポッティング)があることがありますが、量が多い場合や長期間続く場合は医師に相談してください。

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