閉経後の肌の弾力性とケア
閉経期になると、内側だけでなく外見にもさまざまな変化が現れます。その中でも特に気になるのが、乾燥やシワが増え、以前のように「跳ね返る」感覚が失われる肌の弾力性低下です。これはエストロゲンの減少が直接関与しています。
弾力性とは
皮膚が元の形に「跳ね返る」能力を弾力性と言います。真皮層に存在するコラーゲンとエラスチンという2つのタンパク質が繊維を形成し、皮膚に柔軟性と伸縮性を与えます。
閉経が皮膚に与える影響
閉経に伴いエストロゲンをはじめとした性ホルモンの分泌が減少します。エストロゲンは皮膚の老化に強い影響を持ち、皮膚の線維芽細胞を活性化してコラーゲン生成を促します。また、ヒアルロン酸やムコ多糖類の産生を助け、保湿力を維持します。
現れ方
弾力性が低下すると、手の甲や頬を軽くつまんだときに皮膚がすぐに元に戻らなくなります。シワが増え、たるみや薄く見える肌が目立ちます。
ホルモン補充療法
研究によれば、エストロゲン補充は皮膚の弾力性維持に有効です。エストロゲンはコラーゲン減少を防ぎ、皮膚の厚みと水分保持を改善します。さらに、皮脂分泌を増やし、しわの改善にも寄与するとされています。
予防・対策
最も確実な方法はエストロゲンの補充です。経口または低濃度エストロゲンクリームの使用で、コラーゲン量が約48%増加するというデータがあります。
ホルモン療法を望まない場合は、ルテインのサプリメントが保湿・弾力性向上に効果があると報告されています。また、オメガ3脂肪酸、わかめ、野菜や果物中心の食事、動物性食品の摂取を控えることも皮膚の健康に役立ちます。
