リハビリ施設の認定機関とは
毎年何十万人もの人が薬物・アルコール・性的依存などの治療を求めてリハビリ施設に通いますが、施設の数は数千に上ります。スタッフの経験や知識、治療手法の高度さは施設ごとに大きく異なります。そのため、いくつかの民間団体が独自の基準で評価し、認定を行っています。政府が直接認定するわけではありませんが、認定団体の評価は業界での信頼性を高めています。
カルフ(Commission on Accreditation and Rehabilitation Facilities)
最も広く知られるリハビリ施設の認定機関は、Commission on Accreditation and Rehabilitation Facilities(略称CARF)です。1966年に米国社会復帰局(U.S. Social and Rehabilitation Service)の委員長であったメアリー・E・スウィッツァーの協力のもと設立された国際的な非営利組織です。CARFは現地視察と厳格な方法論基準を用いて、個人・プログラム・施設の評価を行います。基準への適合、実績の有効性、継続的な品質改善体制が認められた組織にのみ認定が与えられます。認定は選ばれた施設だけに付与されますが、CARFは基準に近づくよう支援も行います。本部はアリゾナ州ツーソンにあります。
BBB(Better Business Bureau)
CARFが医療・治療の質を基準に評価するのに対し、BBBは事業者としての姿勢を評価します。顧客のニーズに応え、誠実に紛争を解決する意思が認定の条件です。BBB認定企業は、地域法規の遵守、サービスや製品の正直な広告、透明性、プライバシー保護、誠実さを約束します。これらに違反すると認定は取り消されます。BBBはミズーリ州サウスフィールドに本部を置き、治療の質そのものは評価しません。政府系施設は対象外で、民間施設のみが認定対象です。
ジョイント・コミッション(The Joint Commission)
The Joint Commissionは、かつてはJoint Commission on Accreditation of Healthcare Organizations(JCAHO)と呼ばれた非営利団体で、医療機関全般の認定を行います。リハビリ施設だけでなく、病院や診療所など幅広い医療提供者が対象です。評価基準は医療業界の専門家が策定していますが、同団体は業界関係者が中心となって運営されている点や、検査対象施設の99%以上が認定される点で批判もあります。また、認定維持には費用がかかり、これが問題視されることもあります。本部はイリノイ州オークブルック・テラスにあります。
