高齢者ケアにおける倫理的配慮
パターナリズム(父権主義)への配慮
自分で生活できない高齢者のケアは、赤ん坊の世話に似ることがありますが、パターナリズムに陥らないよう注意が必要です。パターナリズムとは、本人が自分で判断できないと決めつけて代わりに決めてしまうことです。状況に応じて、できる限り本人の意思決定に関与させることが求められます。
長期的な介護
料理や入浴、食事といった日常生活が困難な高齢者は、在宅でも施設でも長期的な介護が必要になることがあります。介護先は本人の希望を尊重し、選択できるよう配慮すべきです。
一人暮らしの高齢者への支援としては、食事配達サービス(ミール・オン・ホイール)などの非公式支援や、訪問看護師による公式支援があります。
終末期のケア
終末期の意思決定は最も難しい課題の一つです。まずは本人の意思を最優先にし、リビングウィル(事前指示書)がある場合はその内容に従います。本人の意思が不明で、かつ本人が意思表示できない場合は、医師や家族が本人が望んだであろう選択を推測し、適切な手続きを行う必要があります。
