車椅子使用時の患者抑制手順と必要用品

はじめに

病院や介護施設では、患者の安全確保のために抑制が必要になることがあります。たとえば、意識が混濁した患者が点滴やチューブを外したり、車椅子から勝手に離れて迷子になる恐れがある場合です。

必要なもの

  • 抑制具
  • 車椅子
  • 医師の指示書(オーダー)

手順

  1. 患者を抑制する正当な必要性があるかを判断します。医療従事者としての法的・倫理的義務を考慮し、介護者の都合だけで動きを制限すべきではありません。

  2. 患者の主治医に連絡し、抑制具使用の指示書(オーダー)を取得します。

  3. 状況に最も適した抑制具を選択します。できるだけ制限の少ないものを使用し、車椅子に留まる必要がある場合はベルトやベスト、手足の動きを制限する場合は手首・足首用の抑制具、掻きむしり防止にはミトン型抑制具を選びます。

  4. 抑制具に付属するタグの使用説明書を必ず読みます。メーカーや機種ごとに仕様が異なるため、安全上の注意点(特にベスト使用時の窒息リスク)に留意し、操作に不安がある場合は同僚に相談してください。

  5. 抑制具を正しく装着します。バックルがない場合は、すぐに外せるスリップノット(クイックリリース結び)で固定し、患者が簡単に触れられない車椅子の部位に結び付けます。呼び出しベルは患者の手の届く位置に置き、使用方法を説明しておきます。

  6. 抑制された患者は少なくとも15分ごとに確認し、2時間ごとに抑制具を外して皮膚の刺激や血行状態をチェックします。また、抑制で制限された関節を動かし、装置がまだ必要かどうかを評価します。

  7. 翌日も抑制が必要な場合は、医師から新たな指示書を取得します。法律上、抑制具の使用指示は24時間で失効します。

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