フィルター針とアンプルの正しい使用手順
アンプルは電球のような形状の密閉ガラス容器で、医薬品を無菌状態で包装するために使用されます。首部を折って開封しますが、この際に肉眼では見えにくい微細なガラス破片が飛散することがあります。ガラス破片が混入した薬剤を投与すると、静脈炎、肺肉芽腫、感染症、最悪の場合は死亡につながります。フィルター針は膜が内蔵されており、ガラス破片が薬剤に混入するリスクを低減します。
必要なもの
- 非フィルター針
- フィルター針
- シリンジ
- ガーゼ
- 使い捨て手袋
手順
手を石鹸と温水で洗い、爪の周りや指の間など細菌が残りやすい箇所もしっかり洗浄し、清潔な布やペーパータオルでしっかり乾かす。
使い捨て手袋を装着する。薬剤の抽出時は常に個人用保護具を着用する。
フィルター針をシリンジの先端に装着し、保護キャップは外さない。
アンプルを平らな面に置き、上部を軽くたたいて液体が首部から流れ出すようにする。
アンプルの首部にガーゼを巻く。
アンプルの首部を体から離し、素早く確実に押し割る。
使用したガーゼとアンプルの首部は、鋭利物廃棄容器に入れる。
アンプルを逆さまに持つか平らな面に置く。逆さまにすると真空が形成され、液体がこぼれにくくなる。
針の保護カバーを外し、フィルター針をアンプル開口部の中心に差し込む。針先がアンプルの縁や底に触れないようにする。
プランジャーを引いて薬剤をシリンジに吸引する。針先は液面下に保つ。
針をアンプルから外し、吸い込んだ気泡を排出する。シリンジを針先上向きに持ち、気泡が上部に上がるように軽くたたき、プランジャーを少し引いて液体と気泡を分離し、プランジャーを押し上げて気泡を針先から排出する。
「すくい」方式でフィルター針をキャップに戻す。平らな面に置いたキャップの上に針先を滑らせるようにして再キャップし、針刺し事故のリスクを減らす。
ツイストでフィルター針をシリンジから外し、鋭利物廃棄容器に廃棄する。
充填したシリンジに非フィルター針を装着する。使用直前まで保護シースを外さない。針なし投与ポートを使用する場合は非フィルター針は不要。シリンジは再キャップして薬剤の汚染を防ぐ。
