医療従事者が抱える仕事上のストレスと障害の原因とは

看護師、医師、助産師、救急救命士、理学療法士、マッサージセラピスト、ホスピススタッフ、検査技師など、さまざまな医療従事者が仕事上のストレスにさらされています。過度なストレスは障害や休養が必要な状態につながることもあります。働く人を支えるケアは、医療現場において欠かせません。

感情的関与

医療従事者は人類への思いやりからこの仕事を選びます。手術の成功や新生児の誕生、がんの寛解といった喜びは大きなやりがいです。しかし、末期患者と長時間向き合ったり、高齢者の尊厳ある最期を支える中で、深い感情的負担が蓄積します。適切な休息とリフレッシュが必要です。

患者の搬送・持ち上げ

患者をベッドや車椅子、シャワーから移動させる作業は体に大きな負担をかけます。

重い患者の持ち上げや体位変換は、肉体的障害のリスクを高めます。多くの病院では補助要員を配置していますが、看護師は男女問わず患者を支える必要があります。患者が急に動いたり、予期せぬ状況に対応する際に腰や関節を痛めることがあります。繰り返しの持ち上げ作業は慢性的な障害へとつながります。

有害物質への曝露

病院は感染症やウイルス、細菌が多く存在する環境です。清掃や消毒は徹底していますが、すべての病原体や有害物質を完全に除去することは困難です。化学薬品や血液、検体を扱う際の曝露は、身体的・精神的ストレスや疾患リスクを高めます。適切な防護具の使用と曝露管理が重要です。

長時間労働

医師や助産師、看護師、ホスピススタッフは長時間勤務を余儀なくされます。出産に立ち会い36時間連続で働くことや、80代の患者の最期を看取る際の長時間対応は、十分な休息を取るのが難しい状況です。短時間の仮眠は一時的な対策に過ぎず、感情的ストレスと肉体的疲労が蓄積します。十分な人員配置と適切なシフト管理が求められますが、資金不足で実現できない現場も少なくありません。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事