薬局実務の進化
薬の起源
先史時代の人類は、試行錯誤を通じて薬草を利用していました。古代バビロニアでは、薬剤師(アポテカリー)が祭司、医師、薬剤師の三役を兼ねていました。中国の伝説では、神農(しんのう)氏が薬の発見者とされています。
薬学の独立
ローマの医師ガレノスは西暦130年から200年にかけて薬学と医学を教え、その理論は何世紀も支配的でした。西暦300年頃、ダミアンという薬剤師が薬学を医学から分離させました。後にロンドンの薬剤師協会(Society of Apothecaries)が食料商人ギルド(Grocers' Guild)から独立し、薬学を独立した職業として確立しました。
薬局(アポテカリー)店の歴史
最初の薬局は古代アラブ世界にあり、薬以外にもワインや香水など多様な商品を販売していました。ヨーロッパで最初の薬局が開かれたのは1600年代です。
北米で最初の薬局はバージニア州フレデリックスバーグにあり、ジョージ・ワシントン夫人が客として利用したと伝えられています。1823年にニューオーリンズで、正式に登録された薬剤師が常駐する薬局が開業しました。
現代の薬局
初期の薬局は店内で独自に医薬品(特許医薬品)を調合していました。20世紀初頭になると、製薬会社が植物から有効成分を抽出する方法を確立し、工場で製造された医薬品を薬局が販売する形へと変わりました。1940年代に最初のチェーン薬局が誕生し、現在のような「現代薬局」の形が確立されました。
