静脈穿刺のテクニック

静脈穿刺は、静脈を刺して点滴薬を投与したり血液サンプルを採取したりする手技です。診療所や病院で最も頻繁に行われる侵襲的処置で、適切な安全対策と手順を守るため、専門的な訓練を受けた医療従事者が実施します。

準備手順

  • 患者と医療従事者双方がリスクにさらされる可能性があるため、静脈穿刺前に必ず手を洗い、清潔なラテックス手袋を装着します。滅菌された新しい針を使用し、穿刺部位はポビドンヨードで円を描くように消毒し、45秒~1分放置します。その後、部位をアルコール(イソプロピルアルコール)で拭き、完全に乾燥させてから穿刺します。

穿刺技術

  • 血液採取は肘の曲がり目(肘関節の屈曲部)で行います。部位を消毒したら、肘の約10~12cm上方に止血帯を巻き、静脈に血液がたまるようにします。針は静脈の走行に合わせて直線的に刺し、皮膚を軽く引っ張って穿刺しやすくします。針の刺入は速く滑らかに行います。

血液採取の方法

  • 採血にはシリンジ、真空採血管(バキュームチューブ)、バタフライ(フラッシュ)などが使用されます。シリンジの場合はプランジャーをゆっくり引き、過度な圧力をかけません。真空採血管は自然吸引で血液が採取され、操作はさらに簡単です。バタフライは細い針を用いるため、痛みが最小限です。

    採血後は針を抜く前に止血用のガーゼを当て、針抜きと同時に圧迫止血します。患者にガーゼを握らせ、さらに2分間圧迫を続けさせます。その後、ガーゼを固定テープで留めます。

点滴投薬(静脈内投薬)

  • 点滴投薬は薬剤を直接血流に入れる方法で、IVバッグとドリップ調整装置が必要です。穿刺部位は必ず清潔に消毒します。点滴の場合、針は肘の曲がり目ではなく、手首付近の静脈に留置することが一般的です。針は長時間留置されるため、正確な穿刺が重要です。手技が不適切だと数時間後に静脈が破裂し、針の再挿入が必要になることがあります。

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