マイクロソーム調製手順
細胞内部は非常に複雑です。核に加えて、エンドプラズミックレティクulum(ER)という多数の膜があり、代謝機能を担っています。細胞を破砕すると、ER由来の小さな小胞であるマイクロソームが生成されます。
方法
- 超音波破砕装置、凍結・解凍サイクル、ホモジナイザー、界面活性剤、または大規模サンプルの場合はブレンダーなど、様々な方法で細胞を破壊します。
- まず低速遠心で大きな破片(核や未破砕細胞)を沈殿させ、これらは除去します。
- 次に上清を高速遠心し、マイクロソームを沈殿させます。得られたペレットは緩衝液に再懸濁し、実験に使用します。
考慮事項
- 細胞種の選択が重要です。例えば肝臓組織は血液汚染を除去するために灌流が必要です。
- 対象分子の安定性に合わせた温度管理が求められます。
- マイクロソームはサイズにより分画できるため、遠心速度の設定が目的とする分画に大きく影響します。
用途
研究者はマイクロソームを用いて、様々な細胞種に特有の代謝経路を特定・解析します。特に肝臓は動物の主要な代謝臓器であるため、製薬業界では肝マイクロソームを使用して薬物代謝を評価することが一般的です。
