生体医療用電子機器の革新例と活用
バイオメディカルエレクトロニクスは、科学と電気工学の高度な知識が必要です。CTやMRI、心電図といった医療機器は、日々の診断や治療に欠かせない存在です。本稿では、診断精度の向上や患者の生活の質を高める最新の事例を紹介します。
バイオメディカルモニタリングシステム
インド・マハラシュトラ州のDiscover Projectsは、バイタルサインを統合的に取得する診断モニタリングシステムを開発しました。このシステムは、血圧計や心電図、体温計を置き換えることができ、センサーを身体に装着するだけで、体温、呼吸数、心電活動を無線で測定します。取得したデータはパソコンに転送され、専用ソフトウェアで解析できます。
ロボット支援外科手術
カリフォルニア州サニーベイルに本拠を置くIntuitive Surgicalは、FDA認可のロボット支援手術システムのリーディングカンパニーです。ロボットはカメラや内視鏡を搭載した腕を持ち、柔軟な手首で人間の手を超える自由度と精密さを実現します。外科医はコンソールから操作し、組織切除や縫合などを行います。これまでに子宮摘出術、腎摘出術、声帯切除、僧帽弁修復、口腔切除、胃バイパス手術など多岐にわたる手術で使用されています。
脳波制御義手
2010年5月、BBCはオーストリア人青年が電撃事故で両腕を失った後、脳波で操作できる義肢を装着した事例を報じました。製造元のOtto Bock Healthcareは、腕を制御していた神経を胸筋に再接続し、電極で脳信号を拾って義手を動かすシステムを開発しました。利用者は思考に応じてリアルタイムで義手を操作でき、仕事復帰と自立生活を実現しました。
