スタンドオフ患者トリアージツール(SPTT)とその重要性
概要
2007年5月、米国国土安全保障省は新しいトリアージ技術「スタンドオフ患者トリアージツール(SPTT)」の開発を公表しました。このツールにより、現場の救急隊員や医療機関の医師・看護師が、患者を5〜40フィート(約1.5〜12メートル)離れた場所から遠隔でトリアージできるとされています。
機能
SPTTは遠距離で体温、呼吸数、脈拍といった生理的指標を測定します。レーザー・ドップラーヴィブロメトリという、レーダー技術や地雷探知に応用されてきたシステムを利用し、対象の微細な振動を検知して傷害の有無や生存者の状態を把握します。
意義
従来、救急隊員は患者に寄り添い手動でバイタルサインを測定し、1人あたり3〜5分を要していました。SPTTによる迅速な遠距離トリアージは、患者が医療支援を受けるまでの時間を大幅に短縮し、二次的な損傷リスクを低減します。特に重大な事故現場では、数秒の違いが命を左右するため、SPTTは救命率の向上に大きく貢献すると期待されています。
