医療免許の種類
米国では、州や地方自治体が医療免許を発行し、医師が合法的に診療できるようにしています。免許の種類は州ごとに異なりますが、多くの州で共通するカテゴリーがあります。また、免許には「有効」「無効」「停止」「死亡」「遺産相続」「終了」などのステータスがあり、免許の有効性に影響します。
常規免許(フル免許)
ほとんどの州で「常規医療免許」または「フル免許」と呼ばれ、保有者は独立して診療できます。取得には継続医学教育(CME)単位の取得と医療過誤保険への加入が必要です。免許料は州により異なりますが、一定の費用がかかります。特定の状況下では、フル免許に使用制限が付くこともあります。
臨時免許
臨時医療免許は常規免許と同様の診療権限を持ちますが、期間が限定されています。州によっては6か月、あるいは1年まで有効です。主に他州からの訪問医師、代診医師、継続教育プログラムに参加する医師に対して発行されます。一部の州では、臨時免許取得にあたり常規免許取得要件を満たすことが求められます。費用はフル免許に比べて割安です。
さらに、非常時に限定された期間(数か月)だけ診療を許可する「緊急免許」もあります。
限定免許(教育・研修用免許)
大学院レベルの研修プログラムに在籍する医師向けに発行され、研修プログラムの範囲内でのみ診療が許可されます。これらのプログラムは米国研修医教育認定委員会(ACGME)の認定を受けている必要があります。限定免許は学年度ごとに発行され、研修期間中は毎年更新されます。通常、ACGME認定の研修を最低1年修了していることが条件です。州によっては「教育証明書」や「機関限定免許」などと呼ばれ、費用は比較的低額です。
また、一部の州では大学や公立医療機関の教員向けに「教員免許」を発行しており、診療は当該機関および提携病院に限定されます。
