患者に対するHIPAAの責務とは?

HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)は、米国の医療記録に関する連邦法です。患者のプライバシー保護を主目的としつつ、患者が享受できる権利を幅広く定めています。主な医療提供者や保険会社だけでなく、入院中の病院や診療所も対象となります。

プライバシーの保護

HIPAAは、医師や病院、その他医療情報にアクセスできる組織が、患者の同意なしに情報を第三者へ開示することを禁じています。電子記録・紙媒体のいずれも、適切に保護しなければ罰則が科されます。また、情報を共有する前に患者へ通知し、同意または拒否の機会を提供することが義務付けられています。

既往症に関する取り扱い

HIPAAのプライバシー規定は、保険会社が既往症を根拠に新たな保険加入を拒否することを困難にします。過去に12か月以上、保険の中断が63日未満で継続していた場合、保険会社は既往症を理由にカバーを拒むことができません。

医療記録へのアクセスの容易さ

患者はいつでも自分の医療記録の閲覧やコピーを請求できます。医療提供者は30日以内に記録を提供するか、提供できない理由を説明しなければなりません。印刷や郵送にかかる費用は、各医療機関の手続きに従って請求されることがあります。記録の全部を提供しない場合でも、なぜ保留したのかを明示する義務があります。

情報の訂正権

患者は自分の医療ファイルに正確かつ完全な情報が記載されている権利があります。誤情報がある場合は訂正を求めることができ、医師や病院が訂正に同意しない場合でも、患者は「異議申し立て」の旨を記録に付記できます。医療提供者は通知を受け取ってから60日以内に修正し、やむを得ない遅延がある場合は最大30日間延長できます。

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