歯科医や医師は、診断や手術、治療を円滑に行うためにさまざまな器具を使用します。これらの器具は専門的に設計されており、各々が特定の用途に合わせて作られています。本稿では、代表的な歯科・医療機器とその使い方を紹介します。

  1. デンタルミラー(口腔鏡)

    長い金属棒の先に小さな丸鏡が取り付けられたデンタルミラーは、患者の頬を引き離し、口腔内の見えにくい部位を簡単に観察できるようにします。歯科医は作業の視認性を高め、歯科衛生士はクリーニング時に鏡を使って歯面を確認します。

  2. スプーンエキスカベータ(掘削器)

    スプーンエキスカベータは、虫歯や腐敗組織をくり抜くために使用される工具です。スプーン状の先端で材料をすくい取り、歯の空洞を整えて充填できるようにします。径は 1 mm(小)、1.5 mm(中)、2 mm(大)の3種類が一般的です。

  3. キュレット

    キュレットは歯周ポケット内の壊死組織や歯石を除去するための器具で、歯周外科で行うキュレッテージに使用されます。先端は曲線状で、歯と歯肉の間の狭い空間にアクセスしやすく設計されています。

  4. 聴診器

    医師が診察時に最も頻繁に使用する聴診器は、心音・呼吸音・腸音など体内の音を増幅して聞き取ります。心拍や肺の呼吸音の異常、血流音の確認に欠かせない基本的な診断ツールです。

  5. メス(スカルペル)

    メスは外科手術で最も基本的な切開器具です。鋭い刃先で皮膚や筋肉を正確に切り開き、体内へのアクセスや組織の分離を可能にします。手術開始時に必ず使用される主要な切開道具です。