概要

平均動脈圧(MAP)は、動脈内の平均的な血圧を示す指標です。血圧測定値(収縮期血圧と拡張期血圧)から算出され、全身の毛細血管へ十分な血液を供給できるか(灌流)を評価します。

重要性

MAPは、心臓が組織へ血液をどれだけ効率的に供給できているかを示す重要な指標です。脳や他の重要臓器への血流評価にも利用されます。

測定方法

ほとんどの自動血圧計は、収縮期血圧と拡張期血圧を測定し、内部でMAPを計算します。医療従事者だけでなく、一般の方も手計算で求めることができます。

MAPに影響する要因

心拍出量、血液量、全末梢抵抗などがMAPに影響します。血管が拡張・収縮したり、閉塞や部分的な狭窄が起きると血圧が変化し、結果としてMAPも変動します。

計算式

一般的な計算式は次の通りです。

MAP = (収縮期血圧 + 2 × 拡張期血圧) ÷ 3

この式は、心臓が拡張期に多くの時間を過ごすため、拡張期血圧に重みを付けています。

正常範囲

重要臓器への灌流を確保するため、MAPは最低でも60 mmHgが必要です。通常の範囲は約70〜110 mmHgとされています。