医療ミッションとは何か?参加方法と費用のポイント
医療ミッションとは
医療ミッションの主な目的は、医療が全く届かない、あるいは標準以下の地域に医療サービスを提供することです。医療不足の背景には、武力紛争、貧困、自然災害、流行病などが挙げられます。ミッションは信仰に基づくものと、信仰に基づかないものに大別されます。信仰に基づかない団体は医療支援のみを重視し、宗教的な布教は行いません。一方、キリスト教系のミッションは医療支援に加えて、現地の人々にキリスト教の信仰を伝えることも目的としています。場合によっては診療所と併せて教会の建設が行われることもあります。
歴史
キリスト教系医療ミッションは聖書の時代にまでさかのぼりますが、現代的な形態は4世紀のトルコに始まります。当時、カッパドキアのバシリウス大司教は飢饉の際に病院、ホスピス、教会を併設した施設を建設し、地域住民に医療と精神的支援を提供しました。これがキリスト教徒が医療と精神的ニーズに同時に応える最初の例とされています。商業航空の発達に伴い、1950年代以降、海外への医療ミッションは急増しました。
キリスト教系以外の代表的な団体としては、医師たちとジャーナリストが1971年に設立した「国境なき医師団(Doctors Without Borders)」があります。宗教や政治的立場にとらわれず、紛争地帯や飢餓、災害、流行病が発生した地域へ高品質な医療を提供することを使命とし、1999年にノーベル平和賞を受賞しました。
参加資格
医療ミッションに参加できる職種は多岐にわたります。医師や看護師は特に需要が高いですが、歯科医師、作業療法士・理学療法士、放射線科医、救急救命士(EMT)やパラメディックなども求められます。医療以外にも、事務・会計・施設管理などの非医療スタッフが必要とされています。信仰に基づくミッションの場合、応募者の宗教観や信仰経験が選考基準になることがあります。
費用
団体によって参加費用は大きく異なります。高額な参加費を請求する団体には注意が必要です。多くの信頼できる団体は、現地での滞在費や活動費を負担してくれますが、出発前に資金調達を求められることがあります。ミッション自体が大きな出費になるべきではありません。また、長期滞在の場合は自宅や仕事の維持費も考慮しましょう。短期ミッションもありますが、1年以上の長期コミットメントを求める団体も少なくありません。長期間離れる場合は、住居の賃貸や売却も検討してください。
ミッション団体での雇用
現地での長期滞在が難しい場合は、米国本部や各団体の事務所での勤務を検討できます。ミッション関連の求人は missionfinder.org などの専門サイトで検索でき、各団体の公式サイトにも掲載されています。医師や看護師は特に有給の職位が多く、ボランティアではなく正規雇用として働くことも可能です。
