患者を安全に搬送する方法
患者を安全に搬送するために、搬送ボードと脊椎ボードの2種類があります。搬送ボードは日常的な介護でベッドやトイレ、車椅子間の移動に使用し、脊椎ボードは緊急時に体全体をできるだけ動かさずに搬送するために用います。
必要なもの
- 搬送ボード(トランスファーボード)
- 脊椎ボード(スパインボード)
搬送ボードの使用方法(ベッド→車椅子)
- 車椅子をベッドに対して少し角度をつけて配置し、搬送ボードを車椅子の前フレームの角とベッド側面の端に置き、しっかりとバランスが取れていること、車椅子のブレーキがロックされていることを確認します。
- 患者をベッドの端に座らせ、ゆっくりと搬送ボードに体重を移します。ボード上で安定したら、板の傾斜に沿ってゆっくりと車椅子側へ滑らせます。
- 患者の体重がほぼ車椅子のシートに乗ったら、座位を確保させ、板を持ち上げて車椅子から離すと同時に、必要に応じて患者を反対方向に軽く傾けて安全に取り除きます。
脊椎ボードの使用方法(5人ロール)
- 5名で作業します。1名が側面の安定を保ち、残りはそれぞれ頭頸部、胴体、上肢、脚を支えます。
- 患者をゆっくり横向きに回転させながら、背中の下にボードを滑り込ませます。
- 患者をボード上に戻し、位置を調整して中心に寄せたらストラップで固定します。
- ボードに乗せたまま患者を持ち上げ、別の場所へ搬送します。
脊椎ボードの使用方法(5人リフト&スライド)
- 1名が頭頸部を固定し、2名が胴体、1名が骨盤・臀部、1名が脚を持ち上げます。全員が同時にゆっくりと持ち上げ、必要な高さまでボードを置く位置を確保します。上半身を持ち上げる2名は各側で膝をつき、下半身を持ち上げる1名は立って患者の間に入り、頭部担当者が全体の動きを指示します。
- ボードが所定の位置に来たら、患者を慎重にボード上に乗せ、中心になるよう調整し、ストラップで固定します。
- ボードに乗せたまま患者を持ち上げ、別の場所へ搬送します。
