CDCによる血液媒介性病原体対策ガイドライン
米疾病予防管理センター(CDC)は、血液媒介性病原体の拡散防止のために「普遍的予防策(Universal Precautions)」の実施を推奨しています。すべての患者の血液を感染性があるものとして取り扱うことで、医療従事者と患者双方の感染リスクを低減します。
血液媒介性病原体とは
血液や体液に存在し、感染すると疾病を引き起こす微小な微生物です。代表的なものにヒト免疫不全ウイルス(HIV)やB型肝炎ウイルス(HBV)があり、医療従事者にとって深刻な脅威となります。
感染経路
これらの病原体は、鼻・眼・口の粘膜や皮膚の傷口に接触したとき、または針刺しや手術用器具による刺傷で体内に侵入します。臨床外では性行為も感染経路の一つです。
防護バリア
防護具の使用は最も重要な防御策です。血液や体液が予想される場合は必ず手袋を着用し、ガウンで皮膚や衣服を保護します。さらに、ゴーグルやフェイスシールド、マスクなどで顔面の粘膜を守ります。
怪我の防止
針やメスなど鋭利な器具を扱う際は十分な注意が必要です。使用後はすぐに穿刺防止「シャープス」容器に廃棄し、針の再装着や手での抜去は絶対に行わないようにします。
手指衛生
患者ごと、または手袋の着脱のたびに手を洗浄します。洗浄は医療用石鹸で最低10秒間行い、感染拡大防止に効果的です。
廃棄物管理
血液や体液で汚染された物品は赤色のビンやバイオハザード用袋に入れて処理します。汚染されたリネンは手袋を着用し、病原体が環境に拡散しないよう慎重に取り扱います。
留意点
血液や体液に曝露する恐れがある場合は必ず防護具を着用し、感染性物質の近くで食べ物や飲み物を置かないようにします。また、針やメスは直ちに適切な容器へ廃棄してください。
