血液化学検査の概要

人間の血液は様々な成分で構成されており、医療機関での血液検査によりそれらの濃度を測定します。検査項目は医師の診断目的に応じて選択され、全項目を測定する包括的な血液化学検査も行われます。

グルコース(血糖)

グルコースは血液中の糖の一種で、食事から摂取した炭水化物が分解されて生成されます。体はこの糖をATPというエネルギー分子に変換し、細胞の活動に利用します。血糖値が高すぎる、または低すぎると、糖尿病や他の疾患の兆候となります。

重炭酸イオン(Bicarbonate)

重炭酸イオンは血液の酸塩基バランスを調整し、体細胞に届く酸の量を制御します。その濃度は肺と腎臓の機能に影響されるため、測定は呼吸器や腎臓の異常を示す手がかりとなります。

カリウム(Potassium)

カリウムは筋肉収縮に関与し、骨格筋だけでなく心筋のリズム維持にも重要です。血中カリウム濃度は心臓の不整脈や筋力低下のリスク評価に用いられます。

ナトリウム(Sodium)

ナトリウムは体内の水分バランスと細胞内外の水分移動を制御する電解質です。嘔吐や下痢で失われやすく、脱水時の適切な補給が必要です。過剰または不足は痙攣や全身倦怠感を引き起こすことがあります。

血中尿素窒素(BUN)

血中尿素窒素(BUN)は腎臓の老廃物排泄機能を評価する指標です。尿素はタンパク質代謝の産物で、腎機能低下、出血、脱水などで数値が変動します。

クレアチニン(Creatinine)

クレアチニンは筋肉代謝の産物で、腎臓が主に排泄します。血中クレアチニン濃度は腎機能の指標となり、筋肉損傷や体液量の変化でも影響を受けます。

クロロイド(Chloride)

クロロイドは食塩の構成要素で、ナトリウムとともに体液のバランスを保ちます。血中濃度が低下すると、酸塩基平衡や様々な代謝プロセスに支障をきたし、疾患のリスクが高まります。

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