概要

CPT(Current Procedural Terminology)コーディングシステムは、保険請求のために医療手技、サービス、治療を体系的に識別する包括的な体系です。CPTは、医師や他の医療従事者、患者、第三者間で、場所や業界を問わず、明確で曖昧さのない治療情報を伝達するために使用されます。

歴史

CPT コーディングシステムは、1966年に米国医師会(AMA)によって初めて開発・公表されました。当初は主に外科手術の手技が対象で、4桁コードが用いられていました。1970年に5桁コードへと拡張された改訂版が発表され、外科だけでなく内科やその他の専門分野の手技もコード化されました。それ以来、CPT は現在に至るまで継続的に改訂・拡充されています。

利用目的

CPT コードとそれに付随する記述は、医療保険(公的・私的)において最も広く認知された医療用語体系として機能します。保険請求だけでなく、医療教育や研究においても、治療内容の地域間・全国間比較の基盤として利用されています。

カテゴリー I

CPT は「カテゴリー I」「カテゴリー II」「カテゴリー III」の3つのコード群に分類されます。カテゴリー I は、FDA によって承認・実績が確認された、一般的かつ標準的な医療手技を表す5桁コードです。

カテゴリー II

カテゴリー II は、1996 年の医療保険の携帯性と説明責任に関する法(HIPAA)で定められた医療品質指標を測定する補助コードです。5桁ではなく、4桁の数字に続くアルファベット(例:F)で構成され、患者歴、身体診察、患者安全などの項目に細分化されます。使用は任意ですが、患者ケアの質を評価する上で有用です。

カテゴリー III

カテゴリー III は、まだ FDA の承認を得ていない新興技術や新手技を一時的にコード化するためのコードです。構成はカテゴリー II と同様に4桁数字+アルファベット(例:T)で表され、5 年以内に承認が得られなければ削除されます。