イギリスのプライマリーケアとセカンダリーケアとは?
イギリスの医療制度は、プライマリーケア(一次医療)とセカンダリーケア(二次医療)の二層構造になっています。一次医療は一般診療医(GP)を通じて受ける診療で、二次医療は病院での入院・外来診療を指します。
歴史
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1948年に国民保健サービス(NHS)が創設され、全国的な医療提供が始まりました。
1977年のNHS法により、一次医療と二次医療の区分が明確化されました。一次医療は家庭医、眼科医、歯科医、薬剤師などの「ファミリー・ヘルス・サービス」、二次医療は助産師、外来診療、病院での治療などの「コミュニティ・ヘルス・サービス」と定義されました。
事故や緊急時を除き、イギリスでは病院での治療に一般診療医からの紹介が必要です。
メリット
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NHSは診療時点での費用が原則無料です。近年は歯科や眼科の一部費用が自己負担となっていますが、GPへの受診や入院は依然として無料です。
長い期間にわたって同じファミリードクターと関係を築くことができ、一次医療への信頼が高い点も特徴です。
一次医療(プライマリーケア)の特徴
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GPは近年、チーム診療やグループ診療所が増え、業務負担が軽減されています。診療記録は紙から電子カルテへ移行し、効率化が進んでいます。
妊産婦ケアはかつてGPが担当していましたが、現在は助産師や産科病院が中心です。
光学(眼鏡・コンタクト)や歯科の費用は自己負担が基本ですが、低所得者や受給者は補助が受けられます。
二次医療(セカンダリーケア)の特徴
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病院での診療は、主にGPからの紹介、救急部門、あるいはNHS Direct(電話・インターネットのヘルプライン)を経由して行われます。
1991年以降、病院は「ヘルスケア・トラスト」によって運営され、急性期医療、精神保健、救急搬送、特殊サービスなどを一体的に提供しています。
組織構造
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最上位は政府で、一次・二次医療に関する法律を制定します。保健大臣(Secretary of State for Health)がNHS全体を統括し、政策目標を実行します。
保健省(Department of Health)が政府と連携し、全国的な健康政策を策定します。
その下に戦略的保健機関(Strategic Health Authorities)が地域ごとの医療サービスを管理し、さらに下位にプライマリーケア・トラスト(Primary Care Trusts)が一次・二次医療の資金供給を担います。
